カメラを止めろ(映画)のあらすじと感想!上田慎一郎監督作品

「カメラを止めろ」の映画あらすじと感想をご紹介しています。

実は、「カメラを止めろ」ではなく、正式なタイトルは

「カメラを止めるな」です。

 

カメラを止めろ(映画)のあらすじ

画像引用:シネマトゥデイ

「カメラを止めるな」は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でゆうばりファンタランド大賞を受賞した上田慎一郎監督によるホラーコメディ映画です。

舞台は、曰く付きの廃屋。その魔境に挑むのは「ホラー映画を撮影しにきたクルーたち」。そして画面を跳梁跋扈するのは「映画愛並ならぬマッドな監督」と「Zからはじまる、”あの”ホラー映画おなじみのクリーチャー」!?
曰く付きのロケ地での映画撮影現場で起きたどこか滑稽でコテコテなドタバタホラー劇が映されラストには……だけでこの映画は終わりません。

なんと、お得なことに、この映画には2度エンディングが存在するのです……!!

※以下、ネタバレしているので、ご注意ください。

 

 


ホラーのショートムービーとしてのお話はおよそ開始20分ほど。そこでエンドロールが流れますが、皆様そのまま「目を閉じるな!」ショーはショーでも、種明かしがそのままはじまるのがこの「カメラを止めるな!」のピリッとくる娯楽の醍醐味になってきます。

後半に語られるのは、三谷幸喜的な「ものづくりの過程を楽しむコメディ」であり、物語は180°視点が変わっていきます。

舞台はテレビ局の会議室。その魔境に挑むのは「売れ行き乏しい映画監督」。

そして画面をすっちゃかめっちゃかにしながら盛り上げていくのは「護身術を覚えはじめた元女優の妻」「情熱的な映画Tシャツが愛くるしい映画監督志望の娘」と「彼を取り巻く個性的で一癖も二癖もある役者や撮影クルーやスポンサーたち」。

 

ホラー要素はクリーチャーではなく「ありそうなヒューマンエラー」や「生放送の緊張感」など私たちが理解出来そうな範囲の共感ある日常ホラーと、その噛み合わせのドタバタコメディがこれでもか!と盛り込まれているのが特徴です。

アル中、脆弱胃腸、斜に構えたリアリストに、子持ちにセクハラオヤジと打ち合わせの段階からトラブルの臭いに観客の胃は締め上げられるのですが、本番当日、成り行きで監督夫婦が生放送に役者としても参加することになった辺りから爆速で話は転がっていきます。

最初のホラーショートムービーでなんとなく欠けていた不自然なピースや「そんな撮り方しちゃう???」というアングルの裏舞台が紐解かれながら、あわやカメラを止めなければならないシュチュエーションに何度も機知で対応し乗り越えて行き2度目のエンドロールが流れる様は必見です。

……まだここで「目を閉じるな!」

なんと楽しいことに、2度目のエンドロールには更に更に75°ほど回転して裏舞台が映るんです。そこまで観てやっと、カメラは止まります。


 

 

カメラを止めろ(映画)でなく、カメラを止めるな!の感想!

はじまりはありきたりなB級ホラーを思わせるカメラワークでわざとなのか欠っけ欠けの間の抜けた会話劇からはじまります。

妙に歯切れが悪い。妙にテンポが悪い。

どうしたんだこれ?と思いながら前半部を見終わってエンドロールに溜息やあくびをついたあとに、あの仕打ちはなんでしょう!

正直目をキラキラさせながら食いついてしまったのが「カメラを止めるな!」でした。

 

本作はやはりショートムービー部分とドラマ部分で「ホラーの対象」が入れ替わり、ホラーコメディ映画として最初から最後まで撮りきっているのが、かなりスタイリッシュで刺激的な体験になるなと感じました。

 

映画や放送の舞台裏のドタバタ劇は三谷幸喜の「ラジヲの時間」や「マジックアワー」などにも見られる鉄板のコメディではありますが、映すだけで笑えちゃう、ありえそうでありえないドタバタ劇を、ホラーの緊張感を殺し切らずに、シニカルにヒューマンエラーをホラーのように映したセンスは脱帽もの。

 

家族の絆、憎めない人々、恐ろしいホラーショー、それだけでは終わらないボリューミーな作品として上手くまとまっているので、特に映像制作に関わるものづくりが大好きな皆様は、「胃薬持参で」シアターに脚を運んでいただきたいなぁと思う次第です!

 

ライター:龍

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